05≪ 2013/06 ≫07
123456789101112131415161718192021222324252627282930
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
Comment : (-) * Trackback : (-) |
個別記事の管理2013-06-16 (Sun)
前回の記事に繋げるつもりでしたが、日が経ち過ぎているので記事を改めました。

歩(TF Robin)と透馬(CH/LJr.Mars祈目)で、兄弟の相克。

そのままでも充分に才知に長けているのに成功を急ぐあまり禁忌の手段に手を染めてしまった兄と、花と音楽とを愛する心優しい、しかし生活能力が決定的に欠けている弟と。

demons whisper-1
成功の階段を駆け上がるにつれ、兄の精神はすさんでゆく。

demons whisper-2
「また飲んできたのですか?」
「あ?ああ、透馬、水を持ってきてくれ」
「いやです」
「なに?」

demons whisper-3
「お酒を飲んでいる兄さまは嫌いです」
「なんだと?もういっぺん言ってみろ」
「何度でもいいますよ。お酒を飲んでいる兄さまは嫌いです。大嫌いです」

demons whisper-4
「俺だって好きで飲んでいるわけじゃない」
「だったらおやめになればいいでしょう」
「酒の席でしかできない話というのがあるのだ、それが大人の付き合いなんだ」
「僕にはただお酒を飲む口実にしか聞こえません」

demons whisper-5
「透馬!お前が暖かいスープを飲み、仕立ての良いシャツを着て、やわらかいベッドに眠れるのはだれのお陰だ?ただ音楽を聴いていればいい生活ができているのは、だれのお陰だと思っているんだ?」
歩は己の拳を己の膝に激しくたたきつけた。

demons whisper-6
「畜生、俺はなんのために…!」
なんのために悪魔に魂を売り渡したのだ?
この病弱な弟を守るためではなかったのか?
父母の遺したこの家を、親戚どもにむしり取られないためではなかったのか?
否、俺は……

demons whisper-7
「兄さま、この家を出ましょう」
「なに?」
「僕のためにというのなら、僕は、たった一部屋しかない狭い借家でも、パンの欠片しか食べられなくなっても、音楽が聴けなくなっても平気です。兄さまさえ、元の兄さまに戻ってくれるなら。いまの僕にはそれがいちばんの、たった一つの望みなのです」

demons whisper-8
「透馬…」
「ね?兄さま」
「もう遅い」
「え?」
「もう遅いのだ、弟よ。決して後戻りはできない」
ああ、悪魔め!
俺の魂だけでは足りぬというのか。
貴様との約束を果たすためには、弟を切り捨てろというのか。
俺は……。

Return

スポンサーサイト
Theme : ドール * Genre : 趣味・実用 * Category : Mix
* Comment : (0) * Trackback : (-) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。